のらねこ生活  記録本部

miruが適当なことをつぶやいているよ 基本ツイッターやpixivに生息してるよ テスト嫌だよ

眠りについたその時に 【鬼灯の冷徹】

あてんしょん
・趣味丸出しです

・作者に文章力はありません

・シリアスかもしれません。腐向けではないと思ってます。

・白澤さんの設定知りません

・鬼灯様の設定も知りません。設定崩壊するかもです

・ちょっと長いです

なんでも許せる方のみどうぞ

 


ガラガラ
「白澤様~今帰りました…ってあれ鬼灯様?」
「ん。有難うねタオタロー君。」
「いえ。それより鬼灯様寝ているんですか…珍しいですね」
「う~んそうなんだよね。10徹位してるんじゃないかな?」
「10徹…!?確かに鬼灯様ならやりかねない…」
「あっ…!タオタロー君これ知ってる?」
「唐突に何ですかって…何しようとしてるんですか?」
「これはまあ簡単に言えば術の一つでね。相手に見せたい夢を見せるんだ。」
「…(嫌な予感しかしない)それでどんな夢を見せるんですか…」
「そうだね~決まってないからくじにしようくじに!」
「くじって…馬鹿ですか…」

「決まったね。」
「決まったのはいいんですけど、こんな夢いいんですか…?」
「まあ大丈夫じゃない?あいつのことだし。これくらいじゃ死なないよ」
「むしろあんたが死ぬよ。」
「そう冷たいこと言わないでよ~まあ始めるよ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ついさっきまでいつもの閻魔殿で。
ついさっきまでいつものみんなで。
ついさっきまで話をしていたはずなのに。
ここはいったいどこだろう。
誰もいない。音もしない。
「夢…ですか…」
見慣れた道を歩いてみる。
そこにはやはり誰の姿もなくて。
「夢とはいえ皆様どこに行ったのでしょう…」
亡者のいるところへ行ってみる。
そこには獄卒の人たちも亡者もいなくて。
代わりにあったのは…

 


ガタッ
物音がした方を見てみるとさっきまでうなされていた鬼灯が目を覚ましていた。
全身汗をかいて、呼吸はいつもとは違くとても乱れていた。
「あっ、鬼灯様大丈夫ですか?うなされていたようなので起こしたのですが目を覚まさなかったので…」
「悪夢でも見たの?お前。まあ水でもとってきてあげるよ。タオタロー君はとりあえず予定通り仙桃取ってきてね。」
「はい。鬼灯様も目を覚ましたところですし、行ってきます。」
モモタロー君が出ていこうとしたとき
「ごめんなさい。」
「「へ?」」
綺麗に二人の声がハモったかと思ったら
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
鬼灯が壊れたように謝りだした。
「ちょっ…どうしたの鬼灯…」
「鬼灯様…?…!もしかして夢のせいじゃ…」
「流石にそれはないでしょ!!?あの閻魔大王の補佐官だよ?」
「ごめんなさい。もう悪いことはしません。わがままも言いません。望まれたことをすべてやるのでもう…」

「        」

「っ…」
「あんた…早くなんとか…」
いつもの仕返しにと思ってやったことがあまりにも効きすぎていたようだ。
「鬼灯。少しの間寝ていていいよ。おやすみ」
「あんた。何を…?」
鬼灯は人形のように動かなくなっており、寝息を立てていた。
とりあえずモモタロー君に座るように促し、説明を始めた。
「僕たちはくじでひいた、鬼灯に一人ぼっちになる夢を見せた。ただどんな夢かというのを決めただけど細かくは決められないんだ。」
「つまり…」
「つまり、一人ぼっちになるという内容の中にトラウマか何かを見つけてしまったんだろうね。すっかり忘れていたけれどこの子にも過去はあったんだから。」
「あんた目が覚めたら鬼灯様に殺されるだろ。」
「その時はしょうがない。神とはいえ罰は受けないとね。」
モモタロー君が鬼灯の過去について知っているのかはわからない。それでも雰囲気を感じて話を進めてくれたようだった。
「ちなみに今は何を…?」
「今は夢を見させて上書きしている。」
「夢…ですか…。どんな夢ですか?」
「まあ簡単に言えばたくさんの人に囲まれる、いつもの鬼灯の夢かな。」
「確かに鬼灯様は一人とは無縁のところに居そうですね…」
「あいつ信頼されているからね。」
「…にしてもここで寝てるのもあれだし…鬼灯の部屋にでも運ぶ?」
「そうですね…でもどうやって…?」
「あっじゃあ…」